2006-01-01から1年間の記事一覧

音楽をトレースする

先日のジミースライドのショーにはそうぜい50名の日本人タップダンサーが出演していた 前半はほとんどみどころがなかった ハリウッドを模した空気が辛かったわけだけれど何よりもリズム感に問題があった ダンスはそこに流れている音楽をトレースしなければ…

ジミースライドを見てきた

と言ってもさすがに70歳をこえたジミーのタップはそれほど聞くことが出来ずジミーを慕う日本のタップマン達が一同に集いショーを行なったそういったものだった タップの我が師匠まゆさんは3人の女性チームでストンピングを披露 もっとも会場がわいた場面…

本音と建前

本音と建前のプラカードそいつを交互にさげ見えた気になっては手ひどく痛手うけることになるそれが世の中 と歌ったのは甲斐よしひろ この事を考える時いつも思う自信持っていえる本音を持っている人っていったいどのくらいいるんだろうか と そもそもこれが…

心に音楽を持たぬ人間

心に音楽を持たぬ人間は謀反 策謀 略奪などをやらかねぬ人間なのだ シェークスピアがベニスの商人でこう語った 謀反 策謀 略奪 人間文化と正反対 その対象の言葉として使われた言葉だ これらの言葉と裏腹にあるのが希望や夢だと思う希望や夢は意に沿わぬ組織…

カラフルなエピソード

世の中には沢山の自伝とよばれる書物がある自伝はカラフルなエピソードに溢れているほど面白い カラフルな思想や哲学や考え方よりもカラフルなドラマが自伝には書かれている 淡々としたストーリが溢れた自伝などない やはり人間はドラマが好きなんだと思う筋…

がむしゃらであるということ

がむしゃらであるということ 学校から帰ってくると自分の部屋へ戻り制服をぬいだらまずギターを持つ 高校生の僕は一日に5時間6時間とギターを弾いて歌っていた サッカーのロナウジーニョは一日の練習量が3時間カールルイスも現役のころ3時間という練習時…

続けるという作業

続けること大事な作業ではあるけれど最も難しいのは作り続けることだ 僕が好きなアーティストには多作家が多い エルビスコステロプリンスルーリードユッスーンドゥールピカソモーツアルト大塚茂吉村上龍 作り続けることこれは最も自分であろうとする欲求の高…

2つの流れ

21世紀は二元論を超える時代だ人類史的にみて音楽の根源は2箇所と現在のところ考えられている東北欧という北ヨーロッパそしてアフリカ そこから人類は西へ西へ流れ音楽も流れていき地域性を取り入れていく ダンスもアフリカ系のダンスとヨーロッパ系のダ…

楽器の音

ジャズピアニストダラーブランドに「アフリカン・サン」というアルバムがあるそのテーマとなっている曲 力強いアルトサックスの音色 キッピームケツィという奏者の演奏だけれどこれ以上にすごいアルトサックスの音色を知らないというほど唯一無二の音だ テナ…

こんな歌がある

================================================救いようのない国そこに生まれて幼いころからしいたげられてきたボロボロにされた犬のように一生を終えるしかない身を守る恐怖におびえながらオレはアメリカに生まれたアメリカに生まれるとはそういうこと…

芸術は爆発だ!

と岡本太郎は言った 情熱の力は何をも上回ると思う常識も知識も知恵も物語も情熱が爆発する力には遠く及ばない それだけのパワーを生むわけだからこの情熱というやつは維持することがむちゃくちゃ難しい 人間は感情の動物だ 感情はおおくの時として情熱を失…

ポプラ並木のある風景

真っ直ぐに天を目指している生命に「木」がある札幌出身の僕にとって身近であった「ポプラ」は「木」のイメージを最も表現しているものだ ポプラは真っ直ぐにそしてひたむきに天を目指して大地から伸びている木としては細くそれほど強くはない「ポプラ」が北…

まだ見ぬ自分へ

まだ見ぬ僕はどこにいるんだろうか 僕は偶然というものにまったく意味を求めていない何かのチャンスは常にそこにあると思っている問題はそのきっかけがまわりにある時その時に自分がアクションを起こすかどうかだ そこで問題なのは未来の自分に向かっていく…

自分であるためにみんないた

尾崎豊は「僕が僕であるために」と歌った 「踊ることを通して自分が自分であることを深く体感したい」と 草刈民代は言った ビートルズ解散の時ジョンはこの言葉を繰り返し歌いヨーコと踊った「I me mine」 いつも歩んでいる道は自分を探す旅なんだと思う 深…

幅の問題

現在すごく感じていることがあるそれは「選択肢」を広げたいということ 目覚ましがなっている今すぐ起きるかどうか朝から自分の行動に対する選択がはじまる 一日の生活の中でいったい幾つの選択をしているのだろうか 選択肢を広げるということは表現の幅を広…

傲慢と横着が作ってきた時代

「傲慢」と「横着」が前近代であると橋本治は言うオレにまかせておけばいいんだと家長は言うではあなたに任せましょとその力に贖う人々がいる 家長は傲慢であり下に居座る人たちは横着である横着者は家長を傲慢だと言う傲慢者は居座る人々を横着だと言う あ…

ストーリーとドラマ もしくは 物語と事件

物語は起承転結のというような決まった流れを持っているプロの表現者達はこのストーリーをそれぞれのやり方で見事に表現してみせる アマチュアのステージで見せるほどの価値があるものはなんだろうかストーリーを表現する力などはなから持ってはいない 自分…

佇まいを作る作業

人としての美しさそういったものに意味を持たない人はもはやそれほどいないと思うけれど何を美しいというかはまた様々だ髪型から服装女性であれば化粧もあるだろうし男性であれば力強さであったりもするだろう 他者に見られる ということを意識した時「形」…

どのようにそこにいるか

佇まいについて考えることがある 人との出会いは様々でおおくは挨拶を交わし一言二言対話するそしてその人の空気を感じることになる ただそこにいる その佇まいで魅力を表現している人がいる僕が知っているその人たちには共通の意識がありそれこそが観られる…

集中力と精神力

一見まったくあわないコラボレーションが気持ちを強く打つことがある セヴィアン・グローバーのクラシックとのコラボを体感していきた 全編でタップを踏むセヴィアンがオーケストラを指揮する形で進められた音響のバランスが少しタップに比重が置かれすぎて…

日常の自己表現

人にとって声というのは日常の自己表現に最も使用されるものの一つになる 三流の医者は診察をして二流の医者は顔色を見て一流の医者は声を聞いて判断する なんて言葉もあるほど声はその人の人格から体調までとても雄弁な情報を持っている 雄弁であればあるほ…

音楽との対話

サルサは男性に限ると即興性のとても強いダンスになるもちろん決まったルーチンを組み合わせる作業であるけれど曲を聴きながら踊っていると時として身体が動きたいように動く事がある インプロビゼーションのトレーニングはコールアンドレスポンスという形態…

技術の役割はなんだろう

技術というのは表現を考える上でどんな意味を持つんだろうかグレングールドのピアノ最初僕はその正確で速いパッセージという技術に耳を奪われた だんだんそのグルーブ感に惹かれていくわけだけれどあきらかに技術が表現を裏づけている 技術が持つ側面の一つ…

存在する自由

「踊りを通して自分に何ができるのかを知りたい」そう思いながら踊ってきたと 草刈民代は言う ミュージシャンとして活動していたころの僕は「行き場の無い焦燥感」そんなものを常に感じていた音楽を通して自分に何が出来るのかいったい自分は何をしたいのか …

一般性と個性との違い

身体的な個性これはいかんともしがたい形で差別を生む 心の個性はどうだろうか 集団の中で学び身に着けていくものそこで個性を伸ばすのには限界がある集団はシステムありきで人をまとめていくからだ個性はシステムからはずれた形でしか存在する事は出来ない …

人の個性と作品の個性

その人の持つ個性と作品の持つ個性はまったく次元が違う 「個性とは哀しいものだ」橋本治の言葉だけれど個人の人間の個性というのは一般性からはみ出している部分のことだから一般的でないものは多くの場合マイナスとして働く事がおおい 一般社会の中で個性…

個性的でしかありえない

僕は以前指圧マッサージによく通った指圧をする人によって当然だけれどまったく違う感覚を感じることになる 同じ店舗で同じ教育を受けている人であってもうける感覚はまるで違うものだ 力の強さなのか技術なのか愛情なのか指の太さなのか 同じ楽器を弾いても…

人形と彫刻

人型の人形 たとえばマネキンそこには感情もなければ感慨もまず無い 彫刻にはよい作品の場合 生命の息吹があるこの違いは大きい見られるモノであるのか 見せるモノであるのか この見られるモノから見せるモノ聞かれる声から聞かせる声への飛躍が表現であろう…

道化という表現

パントマイムという表現がある日常を切り取った動きなんてことはないその動きを素舞台で演じるこの舞台がなぜ表現として成立するんだろうか 日常を舞台の上に見ることで客席は非日常に切り離されるこんな文章がパントマイムの魅力を表現しているとは思えない…

ホテル・ルワンダが語ったもの

94年に起こった内戦で家族のために闘った父親の物語 ユッスー・ンドゥールが先進国への非難を浴びせた「eyes open」は92年の作品だった高らかに「New Africa」と歌われたアルバムだその3曲目に「no more」という曲がある==============================…