2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

プライバシー 伝統的権利 日本

日本では1961年の「宴のあと」裁判がプライバシーの権利をテーマとした最初の裁判です。 1960年に新潮社から単行本として刊行された小説は、政治家であった有田八郎と再婚相手をモデルにしたものでした。有田はプライバシーの侵害であるとして起訴し、プライ…

プライバシー 伝統的権利 イギリス

次のヨーロッパの歴史を見てみたいのだけれど、飯塚和之先生の1987年の論文「イギリスにおけるプライバシー保護法論」をまずは参考にさせていただきます。http://barrel.ih.otaru-uc.ac.jp/handle/10252/1714 これを読んでまず分かるのはヨーロッパ各国はア…

プライバシーの誕生と情報技術2

次に1890年の法的概念の誕生であるW&Bの論文が登場した背景を見てみたいですね。 しかし、この論文には大事だと思われる背景が幾つかあります。right to be let alone はトマス・M・クーリー裁判官が書いた「不法行為法論」から引用している、ということ…

プライバシーの誕生と情報技術1

1400年代に秘密の下位概念として「プライバシー」がワードとして登場したわけだけど、生活様式の変化が新しい言語を生むならば、この頃おこった変化はどのようなものだったのでしょうか。 世界史においてこの時代のテーマは「ルネッサンス」です。現代の情報…

みんなのプライバシー 21

>トップアイドルだからといって、未成年のプライバシーを暴くことが一流週刊誌の報道すべきことだとは、とても思えない。あ、一流じゃ無いのか。 昔の彼女を売るような男が一番しょうもない。この発言ももっともなので、二番目にしょうもないのが一流じゃな…

プライバシー 伝統的権利 米国

Wikipediaの「プライバシー」を見ると分かる通り「古典的プライバシー権」という言葉で、「the right to be let alone」が語れることがあります。古典的な権利として流れを確認するにあたり何が大事かを考えたいのだかれど、このブログでも個人として一番最…

プライバシー 「to be let alone」

プライバシーは近現代に登場した概念、権利です。しかし前夜で書いたように言葉としては1400年代に登場していた記録が残っています。言葉自体は秘密の下位概念として600年は歴史があるわけです。 最も現在の「プライバシー」意識が育つきっかけとなってこと…